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積水ハウス株式会社 武蔵野営業所 調布店長
本庄 琢さん

1986年積水ハウス入社。東京営業本部管轄のモデルハウスを拠点とした営業活動に従事する。現在、調布・府中地区担当として武蔵野営業所調布店長。プランアドバイザー
[ホームページ]
http://www.sekisuihouse.com/  

お客様の要望を生かすのは培った経験とカン

Q.  お客様との接点はモデルハウスが多いのですか?
A. 現在のモデルハウスは当社だけの単独展示場ですから、ここに見えるお客様は月に数件ほどです。不動産業者や銀行からお客様を紹介していただくケースもありますが、私の場合約半数は以前自分で手がけた方からの紹介です。
Q. お客様からの厚い信頼があるのですね。
A. 私の仕事は、家づくりをお手伝いすることだと思っています。いってみればコーディネーター、料理でいえばシェフの役割です。素材は積水ハウスですから、間違いのない安くて品質の管理されたいい素材があります。いい素材があって作り方もあるけど、初めての人がおいしいものをつくれるかといったらそれは難しい。家づくりは大きな買い物ですから失敗はできません。これを形にするのが私たちの仕事なのです。お客様から伺ったご要望をもとに自分の培ってきた経験とカンやセンスを働かせて作り上げます。いいネタを知り尽くし、それをどれだけ使い切るかによってお客様の満足度は全く違ってきます。満足していらっしゃるからこそ、お知り合いをご紹介いただけるのだと思っています。
Q. いいシェフに会うにはどうしたらよいのでしょうか?
A. 自分と感覚の合う人を探すことですね。この人は合わないと思ったらやめておいた方がよいと思います。もっとも、自分で材料を選び、自分の指示通りに作りたいという方もいますが、そういう方はプロに頼む意味はないですね。自分にない経験とかセンスを学び取ろうという姿勢がない方だと思います。お客様によっては、メーカーが決まったあとで自分の家づくりを任せられる納得のいくアドバイザーを探すために展示場を回る方もいます。それは満足のいく料理を食べさせてくれるシェフを選ぶことなんです。お客様の価値観や趣向は年々多様化し、海外の文化やインテリアについてもハイレベルになっています。よいシェフであろうとするにはお客様に負けないくらいの知識を蓄えることは欠かせないですね。

強く、個性豊かな住まいを実現

Q. 住宅メーカーというと規格にしばられるイメージを抱きがちですが、個性を生かした家を建てることも可能なのでしょうか?
A. 当社は自由設計の会社です。鉄骨と木造、2種類の構造があり、外装材、内装材も選び抜かれた部材が豊富に用意されています。間取りはお客様の意向を細かく汲み取り個性を生かしてプランニングしますから、できあがった家は千差万別。たとえば階高の柱を使ったビルトインガレージは他社ではできませんが、当社では可能です。いろいろなバリエーションができるように部材が用意されています。これまで200 棟の家を建ててきましたが、どれひとつ同じ家はありません。
Q. 住宅性能表示制度についてはどのように対応されていますか?
A. 最も重要な耐震性能については、当社は基本的にランク3でいこうと決めています。災害があったときでも、家族と財産を守ってくれる”シェルターの家”というのが当社のポリシー。構造から入っている会社ですから、厳しい社内基準をもとに建物の安全性を絶対第一主義としています。相見積もりを取るお客様からはよく高いといわれるのですが、耐震性でランク3にすると構造体の鉄骨も増えるので価格も高くなります。どれを選ぶかはお客様の価値観によって違います。建築基準法ギリギリでも地震が来たとき倒れなければいいのか、でも等級1の1.5倍の力に耐える方がよいと考えるなら決して高くはないと思います。
Q. 家づくりを初めて相談するとき必要なものはありますか?
A. 全くありません。家づくりに対する思いを、とにかく私たちにぶつけていただければいいのです。たとえば、今夢中になっていることやご趣味の話でもいい。朝起きてから寝るまでの話をしていただいてもいいですね。そうした日常の話を伺いながら、お客様のわがままやこだわりを整理して実際の形にするのがプランアドバイザーの仕事なのですから。

お客様との長いお付き合いを大切に

Q. この仕事をしていてうれしいのはどんなときですか?
A. 引き渡しがすみ、「住んでみてよかった」といってもらえたときは一番うれしいですね。大きなお住まいの場合は設計上も複雑になり工夫の余地がありますし、複雑になればなるほど経験も生かされてくる。この家は私がいなければできなかったと思えるときは、プランアドバイザーという仕事にやりがいを感じます。始めて15年になりますが、どのお客様もいまだに親しくしていただいています。
Q. 今興味をもっていらっしゃることは?
A. 私はディズニーランドが好きで、4歳の子供を連れてよく行くんです。あの空間は日本で笑っている人が一番多い。観客も従業員もみんなが笑っていられる場所をつくるのはすごいなと単純に感動するんですね。お客様は喜びやサービスを味わいたくて、5000円の対価を高いと思わないからまた行くんです。私たちの仕事も、いつ行っても心から楽しめるあの姿勢を見習わないといけないですね。

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聞き手:香川喜久江
フリーランスエディター&ライター。
住宅雑誌を中心に、住まいづくり・住まい選びをテーマに取材・執筆活動を行っている。


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