MyHomeplusタイトル マネーシミュレーション
ホーム家づくりの依頼先家づくりのマネー家づくりのプランニングハウス&プロダクトカタログマンション選択ガイドユーザーフォーラムお助け情報源マイホームプラスおすすめ本
一言コメント
マイホームプラスクラブ

ロゴ 家づくりのエキスパート インタビュー

松井郁夫建築設計事務所・まちづくりデザイン室
松井 郁夫さん

東京芸術大学大学院美術研究科終了。はじめインダストリアルデザインを学ぶが、かねて故郷で古い家が壊されていく状況に疑問を感じていたことから都市計画の道に。
その後出会った小川行夫氏設計の住宅に感銘し、小川行夫建築設計事務所に入社、住宅の設計を手掛けるようになる。1985年松井郁夫建築設計事務所設立。1992年まちづくりデザイン室併設。
[ホームページ]http://www1.nisiq.net/~matui-i/    

設計のプロセス

Q.  お客さんとはどんなきっかけで出会い、仕事が決まっていくのですか?
A. 以前のお客さんからの紹介も多いですし、住宅雑誌などの記事やホームページを見て電話してくる方もいます。どんな家を建てているのか知りたい、と言われれば資料もお送りします。でも、いちばんいいのは、まず事務所にいらしていただくことかな。資料もたくさんお見せできるし、お会いすれば相性のよしあしも判断しやすいでしょう。また、これまでに設計した家にご案内して、住んでいる方の話を聞いていただいたりもしています。
Q. 設計の打ち合わせはどんなふうに進むのですか?
A. 最初はお客さんの要望を伺うことから始まるわけですが、このときお願いするのは「絵は書かないで下さい」ということ。手書きの間取り図を見せられると、どうしてもそれに惑わされるし、イメージがふさがれてしまうんです。それよりも言葉で伝えて欲しい。話し合いながら一緒につくり上げていきたいですね。
Q. 施主としては、住宅の知識を蓄えたり、家族で話し合って要望をまとめるなどの準備をしたほうがいいのでしょうか?
A. もちろん家族の話し合いは大事ですし、要望を列挙していただくのもいい。ただ、断片的な要望、部分を積み重ねても、住まいの全体像はつくれません。それを分類し、整理しながら打ち合わせを進めます。ときには、「子供の頃どこで泣いたか?」なんていうディスカッションから始めることもあるし、6畳単位のチップをパズルみたいに並べてイメージをすりあわせる「間取りゲーム」をすることもあります。そうやって一緒に考えていけば設計の悩みも楽しみも共有できるし、施主さんにも建物の「全体」が見えてきます。

コストのバランス、時間のかけかた

Q. 予算が少ないと建築家に頼めないのでは、という不安も耳にしますが、実際は?
A. 工事費以外に設計料がかかる、という意味だとしたら誤解ですね。設計者は施主の立場に立って工務店の見積もりをチェックし、適切なコストを引き出す。素人が直接施工業者と交渉するより割安になるはずですよ。設計料は怖くない。  ただ、私は構造のしっかりした「木組の家」を建てることを標榜していますから、骨組みにはそれなりの予算を割いてもらいたい。そのためには、最初に予算の総額を明らかにしてもらえるとやりやすいですね。あとになって、こんなシステムキッチンが欲しいとか、やっぱりエアコンが必要だとかいう話が出てくると、どうしたって予算をオーバーする。住まいは、まずしっかりした骨組みをつくるべき。設備機器などはあとから足したり替えたりできます。暮らしながら手間ひまかけて「住まいを育てる」という気持ちを持っていただきたいですね。
Q. 設計にとりかかってから竣工まで、およそどのぐらいの時間がかかるのですか?
A. それはもう、ケースバイケース。いちばん時間がかかるのが基本設計で、このときのコミュニケーションがスムーズにいけば3カ月ぐらいだけど、気が付けば3年かかっていた、なんてこともある。それさえ決まればその後のスケジュールはほぼ一定で、見積もりと実施設計に3カ月、工事に6カ月というところですね。ただ、よりよい木組みをつくるためには材を入手する時期を選びたい。木材にも「旬」があるんですよ。夏に伐って冬の間に乾燥させ、3月ぐらいに下りてくる材料がいちばんいい。そのタイミングを待つ余裕があるといいですね。

建築家の目から見た「いい施主」

Q. 松井さんにとって、「仕事がしやすい」または「いい仕事ができる」施主像とは?
A. 設計のときには「こんなこと考えてるんだけどどうかな?」とざっくばらんに話してくれる人。それから、私は大工さんとのコラボレーションを何より大切に考えていますから、その共同作業や話し合いにも積極的に参加してもらえるといいですね。 たとえば工事中、お茶の時間に職人さんと私とがわいわい言い合っているところに加わって、一緒に考えたり悩んだりできる人。モノづくりはプロセスが一番楽しいんです。施主もそれを楽しまなきゃ。そうして、私や大工さんをうまくのせれば、みんな図面に書いてある以上の仕事をしようと張り切っちゃいますよ。

このインタビューへのご意見・ご感想は、こちらまで  



聞き手:萩原 詩子
フリーランスエディター&ライター。
住宅雑誌などの編集者を経て1997年独立。住まいづくり・住まい選びをテーマに取材・執筆活動を行う。
共著に 「住宅購入チェックリスト」東洋経済新報社刊。


BACK  TOP


Copyright(C)2000-2006 X-Knowledge Co.,Ltd. All right reserved.