| T氏 |
「さて、いよいよ建物が完成し、引渡し、入居となるわけですが、この段階で、様々な費用が発生します。まず、建物完成後ただちに、建物の表示登記、保存登記を行います。この際、登録免許税と司法書士等への登記手続き費用が発生します。公庫融資を利用する場合には、必要書類を提出して公庫とローン契約を結び、融資の実行を受け、工事会社などに残金の支払いを行います。ローン契約時には、事務手数料や印紙税、団体信用生命保険特約料、特約火災保険料などの諸費用がかかります」 |
| 澄香 |
「聞いているだけで、頭が痛くなりそう」 |
| T氏 |
「残金の支払いは、引渡しと同時に行うことを求める工事会社が多く、この場合には、公庫融資は間に合わず、引渡し前に資金を用意しておく必要があります。つまり、引渡し時に残金決済を行う契約で、公庫融資を利用する方は、公庫から資金を受け取るまでの間、別の融資を受ける必要があり、これをつなぎ融資といいます。ハウスメーカーなどでは、つなぎ融資の紹介をしてくれるところもありますが、紹介がない場合には、直接金融機関に相談してみる必要があります。公庫融資以外の民間ローンを併用している場合には、その金融機関に当たってみるのがいいでしょう。当然のことながら、つなぎ融資を行う際には、金利や手数料が発生します」 |
| 澄香 |
「公庫ローンなら楽だと思っていたけど、面倒なことがあるのね」 |
| T氏 |
「そうですね。公庫の場合には、住宅の引渡しを受けて本人が居住し、建物の保存登記ができて初めて融資実行できるという仕組みになっていますので、工事会社の方で公庫融資まで残金決済を待ってもらえない限り、つなぎ融資は避けられません」 |
| 澄香 |
「残金決済を待ってもらう方法はあるの?」 |
| T氏 |
「ええ、代理受領といって、工事会社が公庫から直接、公庫融資を受け取る契約にしておけば、つなぎ融資なしに、住宅の引渡しを受けることも可能です。ただし、こういう契約が可能かどうかは、工事会社次第になります」 |
| 澄香 |
「工事会社を選ぶときに、最初に確認しておけばいいのね。ところで、民間ローンの場合はどうなるの?」 |
| T氏 |
「民間ローンの場合には、公庫に比べると柔軟な対応をしてくれる場合が多いのですが、いずれにせよ、ローン申込みの時点で、家づくりのスケジュールと、いつごろまでにどれくらいの資金が必要になるかをできるだけ詳しく伝えておき、相談に乗ってもらうことが大切でしょう」 |