| 澄香 |
「住宅ローンの上手な借り方は分かったけど、実際には、いくらまで借りられるのかしら」 |
| T氏 |
「前にもお話ししましたが、住宅ローンの限度額は、いくら借りられるかではなく、家計の余裕からみて、いくら返せるかで考えることが原則です。とはいえ、ローンの種類により、借りられる限度額も決まってきますので、こうした知識を持っておくことも必要だと思います」 |
| 澄香 |
「まず、公庫の融資について知りたいのですが」 |
| T氏 |
「公庫融資の場合、家づくりに利用できる制度は、マイホーム新築融資です。融資を受けるためには、住宅や敷地について公庫の定める条件に適合している必要があります。たとえば、敷地面積は原則として100m2以上、住宅面積は80〜280m2となっています。申込者の条件としては、申込日現在で原則70歳未満、自分で所有して居住する住宅を建てる方で、公庫の毎月返済額の5倍以上の月収があることが必要です」 |
| 澄香 |
「月収というのは、ボーナスは含まないのですか」 |
| T氏 |
「いいえ、ボーナスを含む年収の12分の1を月収と考えます」 |
| 澄香 |
「うちの場合、主人の年収が約700万円、私の年収が約300万円ですが、二人の収入を足すことはできますか」 |
| T氏 |
「ええ、収入を合算することはできます。その場合、2人合わせて1,000万円の年収ですから、年間200万円までの返済が可能です」 |
| 澄香 |
「そうすると、返済額が年間200万円になるまで、公庫資金を借りられるということですね」 |
| T氏 |
「いいえ、公庫資金には、申込者の年収以外に、住宅の規模や構造、地域などに応じた融資限度額が設けられていますので、その限度額と、申込者の年収から割り出した限度額の少ない額までしか借りられません」 |
| 澄香 |
「ずいぶん、複雑なのね」 |
| T氏 |
「そうですね。公庫に限らず、財形住宅融資などの公的融資については、いずれも似たような制度になっています。初めての方には、とても分かりにくいので、これらの公的融資の借入限度額シミュレーションを用意しておきましたので、使ってみてください」 |